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で、PR会社って何してるんですか?

PR業界の悩みやグチ、そして時々参考にしていただけるかもしれない情報を徒然なるままに書き綴っていきます。

PR会社は儲かるか:ビジネスモデルについての所感

 儲かりません。

 

業務量に比べ売り上げが少ないです。貧乏暇なしというやつです。

 

問題はPR会社の収益構造にもあります。PR会社では3社から5社程のクライアントをもって各3人ほどのチームで業務にあたります。契約形態は多くの場合、半年か1年のリテイナー契約をもって業務にあたりますが、その月額リテイナー契約金の目安は60万円~70万円ほどです。これ以上売り上げを伸ばそうとすると、一人あたりの業務量を増やすしかありません。

 

そしてリテイナーは大抵の場合2年も経たず切られてしまいます。市況の変化も要因として大きいのですが、広報は予算削減対象の第一候補になりやすいのです。マーケティング予算を減らすことになればマーケティング内の部署にあたる「広報」「広告」予算は削られる傾向にあります。とりわけ外資系企業では広報はマーケティングの一部署という認識が強く根づいています。もちろん広報代理店にあたるPR会社は予算削減の恰好の標的になります。

 

短期で契約を切られた場合、新しいリテイナークライアントを探しに営業をしなければいけません。新しいクライアントを作っても業界のルールやその業界ならではのメディアとの人脈づくりなどで神経をすり減らします。クライアントの自転車操業なんですね。次第に営業や既存クライアントのPR活動で疲弊していきます。ずっとクライアントが固定していれば、アカウント担当者のクライアント知識や業界・メディア情報も増えていきます。次第にノウハウも蓄積され一緒に成長できるはずなんですが、予算削減がそれを許しません。

 

私が今担当しているクライアントは今年5年目の契約になり、契約の見直しの話をしたことはありません。更新が前提に活動をしています。こうなると精神的にも、収益的にも大分楽になります。PR会社とクライアントの関係が長続きするにはいくつかの条件があります。

 

   ①会社 / 担当者の相性がいい  

   ②クライアント /  PR会社の担当が互いに長く勤めている

   ③クライアントのビジネスが成長している/市場性がある

   ④リテイナーフィーが高い(80万円以上)

 

上記のことはPR会社に限らず、代理店業をしている人ならだれでも当たり前のことかもしれませんね。ただ案外①・②の条件を満たせる代理店は少ないのです。PR会社のはほぼ例外なく、激務により非常に流動性が高いのです。10年以上インハウスの広報にも移らずにエージェンシーで勤めている方は、本当にPRが好きな方が多いのです。

 

PR業界が成長するには、今までにはないような業務をオートメーション化できる切り口が必要なのかもしれません。老舗の共同PRが不祥事で揺れたり、新興のベクトル社がダイヤモンド社に叩かれている一方、唯一プラップジャパンは新しい取り組みを積極的に行っています。

 

■ Internet Watch  2016/12/19 磯谷 智仁

記者会見の印象をAIで解析・数値化、東京大学山崎研究室とプラップジャパンが共同研究

internet.watch.impress.co.jp

 

しっかりビジネスと芽吹くのかわかりませんが、同じ業界に身を置く上でこういう姿勢には素直に勇気づけられます。今後はPR業界にも業界のパラダイムシフトを起こせるスタートアップの存在が必要なのでしょう。

 

最後に大分グチっぽくなりましたが、PR会社は多少お給料が安くても色々な業界・職種の方と関われるので刺激的で楽しいのは本当です。インハウスの広報に移っても、刺激を求めてPR会社に戻ってくる方もいらっしゃいます。

 

もっと刺激的になるよう頑張っていきたいです。