で、PR会社って何してるんですか?

PR業界の悩みやグチ、そして時々参考にしていただけるかもしれない情報を徒然なるままに書き綴っていきます。

翻訳の外注って難しい

<PR会社のメイン業務の一つ:翻訳>

ブロシュアやHP、ブログ、SNSなどのコンテンツを充実化させるためにも、海外で作成された資料をローカライズする機会がとても増え、業務の2割~3割ほど占める重要な仕事になっています。特に外資系のクライアントを担当すると、海外本社から英語のリリースが送られ日本支社から翻訳の発注を受けます。

 

<翻訳の流れ>

 クライアントの海外本社→クライアントの日本支社→PR会社 →翻訳会社→専属・またはフリーの翻訳家

 

マーケティング資料はクライアントの日本支社が独自に翻訳会社で直接発注をかけたりしますが、プレスリリースのような広報資料は上記の流れが一般的かと思います。

PR会社の儲けは外注した翻訳に手数料を上乗せします。一文字6円なら、9円にして見積もります。さらに合計金額に手数料を載せます。これだけいうと、さぞ効率の良い儲け方に聞こえるかもしれませんが、実はそうでもありません。

確かに翻訳のクオリティが高い場合は楽なモノですが、大抵校閲をかける必要があります。専門用語の解釈の誤り、そもそもの文法の解釈の誤りなど修正する必要があります。時には自分でゼロから翻訳した方が早かったという翻訳にも遭遇します。例えばわからない英語は横文字にするだけ「アーキテクチャをコンポーズし」のようなとりあえず横文字にしれ翻訳してる感を出すものもあれば、英語の原文を重視するあまり日本語の文法が崩れて初見者には解釈できない内容など様々です。

 

<どのように向き合うか>

事前に変な翻訳にならないように事前に過去の翻訳資料や技術用語の解説書類などを添えると翻訳者の負担を減らすことも重要でしょう。クライアントによって翻訳の文字用語の表記ルールを設けている場合もありますので、事前にその資料を渡しておかないと翻訳者に無駄な負担をかけることになります。

時折「あ~、これ読み直ししてないな」というくらい日本語が破たんしている翻訳が納品される場合もあり、ここまでいくと翻訳者のプロ意識の問題になります。以前翻訳会社に勤めていた人や出版の編集と話したところ「平均値でみると翻訳家・ライターの質が低くなった。分母が増え、クオリティも二極化するから選考が大変」と話していました。クラウドサービスの普及で参入障壁が低くなったことも影響しているでしょう。

その分、プロ意識をもって語学・業界知識を身につけられている翻訳者には直接依頼することも大変増えました。コストはかかっても安心ができます。見つけるのもすごく大変なのですが。。。

 

PS 徒然なるまま書きましたが、仮にプロ意識を持ちきれないのだとしたら収益構造の変化による報酬面の問題も大きいのかなとも思います。