で、PR会社って何してるんですか?

PR業界の悩みやグチ、そして時々参考にしていただけるかもしれない情報を徒然なるままに書き綴っていきます。

PR会社に「総合的なコミュニケーション」は任せられるか?

<PR会社に「総合的なコミュニケーション」を任せられるか?>

 

  実際問題として原義のような「あらゆるステークホルダーと繋がるような仕事」をいつ契約が切れるともしれないPR会社に依頼することはできません。「総合 的なコミュニケーション」には業界と自社製品に対する知識と、関係者を始めメディアや株主とのコミュニケーションが求められます。

 

オンラインメディアやSNSが台頭し情報発信の方法が多様化している現在では、社内広報担当者がいても、この全ての業務を賄うことが難しくなってきているのが実情です。できていない部分を補完するため、もしくは経費削減のためにPR会社を雇うのです。

そしてその「できていない部分」や「広報業務て一番優先したこと」の本音としては売り上げを意識したプロモーション的な部分になるのでしょう。

しかし、PR会社がプロモーション以外の仕事や総合的なコミュニケーションを任せられることはないのか、といえばそんなこともありません!

 

<広報機能そのものを委託される場合>

 

日系大手をはじめ、日本でも名の知られる大手の外資企業では、広報部やコーポレート・コミュニケーション、マーケティングコミュニケーションといった広報機能がある程度確立されています。このような企業がPR会社を雇う際は、単純にマンパワーの問題であったり、アクティビティに対する戦略的な助言を求められる場合です。

しかし、名の知れた企業はひとにぎり。実際は広報機能が確立していない企業は多数いらっしゃいます。

日本に進出したばかりの外資系の企業やスタートアップ(ベンチャー)企業は、社員が1人~3人と限られた人数で仕事をすることが求められる一方、本社の意向などでどうしても広報体制を確立することが求められています。

私も日本に進出したての外資企業の広報部として仕事をしましたが、リソースは2人。社員の方は営業や運営、経理のことで時間的な余裕がなく外部との広報コミュニケーションのほとんどの委託を受けました。

信頼関係を築けば、いろいろな情報を任せてくれるようになり、こちらも部分的な仕事ではなく様々な業務内容を知ることで総合的にクライアントの広報活動の戦略を考えられるようになりました。プロジェクトの仕事を3回ほど請け負ってからリテイナー契約を結び、それも1年ほどかかりましたので、信頼関係は広報という情報を扱う業務には不可欠だと感じます。

相手が外資であるとSOW(Scope pf Works:契約書でコミットした業務量)を設定しますが、実際仕事が動き出すとSOWだけではなく、追加の業務や相手の要求も変わってきます。そのあたりにフレキシブルに対応する技量も信頼関係には欠かせません。

もちろん業務以上のことをしてほかに担当しているクライアント(※)の仕事をおろそかにはできませんので、そこのバランス感覚が非常に重要になります。

※PR会社は一人のPRパーソンにつき担当を3社から5社ほどをもちます。