で、PR会社って何してるんですか?

PR業界の悩みやグチ、そして時々参考にしていただけるかもしれない情報を徒然なるままに書き綴っていきます。

1年間のイギリス留学を振り返る:社会人生活4年目から

英語の勉強を再開してから、留学時代のことを振り返る機会が増えた気がします。

 

そういえば卒業してからもう4年半も経つのかぁ...( ==)

 

 

とセンチな気持ちになることが多くなりました。ついては!社会人経験を積んでからこそ、思うことを書かせていただきます(`・ω・́)ゝ

 

 

【留学しようと思ったきっかけ】

 

大学時代に英語に強いコンプレックスを持っていました。周囲に留学した人も多くいたことが要因ですが、英語が話せないことで将来の選択肢が狭まるのが少し怖かったのです。

 

当時は「組織に縛られない働き方をしたい!!」なんて発想まではないものの、漠然と「一つの会社で40年間働く自分が想像できないなぁ」と思っていました。将来の選択肢を広げるには「英語力」は必須だと感じ、どうせやるなら早いほうがいい!と留学を決めました。

 

同時に、大学3年の後半からとても興味の惹かれる学問分野を見つけ「これもどうせなら」とプレッシャーをかける意味でも修士号取得を目指すことにしました。正式に決めたのは大学4年生になってからです。 

 

【英語と向き合う】

留学の準備期間として1年浪人しています。そもそも英語なんて全く喋れませんし、読めませんでしたので。大学卒業後にアルバイトと英語の勉強、試験の準備をしていました。ですので現役の方や仕事をされながら進学した方に比べ時間に余裕がある中での受験でしたので、むしろゆとりをもって挑みました。社会人されながら大学院受けてる方々はすごいと今改めて思います。。

 

 

 ■入学に必要な英語力、そして脅威の英語試験

 英国の大学院には語学力のテスト証明書を出す必要があります。対象となるテストはTOEFL、IELTS、ケンブリッジ英検の3種類ぐらいです。

 

 私はIELTS(アイエルツ)※というテストを受けました。これは教育機関や国際機関でも通用する、イギリスの公式なテストでInternational English Language Testing Systemの頭語です。リーディング、ライティング、リスニング、そしてスピーキングのテストを行います。スピーキングはネイティブとの面談になるので実質的には「Talking」テストに近いです。テスト結果を基にビザの申請にも使えるので、受験するにはパスポートが必要で、5年ほど前から指紋もとるようになったようです。あと受験料がべらぼうに高いです。当時は1回2万5千円くらいしました。このテストを受ける回数を出来るだけ減らすのもポイントでしたね。。。

 

RLSW各項目で0.5点刻みの9点満点。各項目の点数の合計数を4で割り、そのスコアがOverall(四捨五入)になります。大学院進学には6.5のレベルが求められます。

 

 一回目の受験は確かOverallスコア4.0 ~4.5だったと思います。ショックで泣きそうになりました。スピーキングなんて外人が何言ってるかほとんどわからず驚異の3.5点をとりました。(ほとんど沈黙)

 

家族に「お前それはヤバいよ」と冷静な顔で言われたのは本当につらかったです。留学できるかマジで心配になりました。「留学をする!!」という建前で、フリーター浪人生活が許されていたので。

おっと、話がそれました。。。(つд⊂)オット涙が,,,,

 

ただ試験は試験。必ず対策方法があります。スピーキングは様々な慣用センテンスを覚え、発音を気を付けながら暗唱しました。半年で6.0までは上がりました。他の分野も英字新聞などを読み込み、底上げしOverall 6.0にしました。(全然大したことありません)

 

詳しい説明は省きますが、5.5点以上のスコアがあればPre-sessionalという英語コースに1~2カ月通い、大学の英語テストを受け合格すれば入学が許可されます。いきなり大学院に入るのは怖くこのコースにはもとより行くつもりだったので、6.0のスコアを取った時点でIELTSテスト受けるのを辞めます。高いですし。

 

もちろん大学のテストに落ちれば、日本へ送還されますのでその点は自己責任です。

まぁ普通に授業を受けて、やることやれば落ちません。

 

基本的な心構えとして「国内で準備にお金をかけない」を決めていたのもあります。これは留学サポートや塾に通わず出来るだけ独学で行うということです。お金を使うなら出来るだけ海外生活の投資に使いたかったのです。

 

マイナーな専攻分野でもあったので、受験した大学院はうかりました。もちろん英語テストをクリアするという条件付き合格(Conditional Offer)でしたが......

 

 

【大学院の勉強は大変か】

私は大学時代学んでいた専攻と大学院の専攻は変えています。経済学から人文学の専攻に変えました。正直なところ「修士号取得」だけを目的とすれば別に大したことはありません。もちろん読書量や学習はこなさないといけませんが、想像を超えるレベルではありませんでした。

 

だ、「いい成績」を取得して卒業となると難しくなります。優秀な成績で卒業すると「with merit」、トップレベルの成績で卒業すると「with distinction」の称号が与えられ、証明書にも記載されます。この成績を取れば「留学生」というハンディキャップをものともせずに卒業できた=(努力家)であることをアピールできます。これは海外企業や国際機関などで働く際にPR素材としてものをいうでしょう。もちろんPhD(博士課程)進学の大きな強みとなります。ちなみに私はどちらも取れませんでした。。。

 

しかし、日本の企業ではそれほど重要な意味をもちません。

なぜか。日本企業の人事や面接官の大抵はこれを取得する価値、そもそも留学経験者でないことがほとんどだからです。

 

良い成績を取ることは目的としてもちろん重要ですが、それ以上に留学の目的を明確にしたうえで「現地でしかできない体験」を優先したほうがいいと思います。留学目的によって「価値のある留学」は変わります。周りの目は気にせず「自分が留学で実現したいこと」を明確にして挑みましょう。そういう経験が社会に出てからの糧となっていると今思います。

 

 

【学位取得は社会人生活で役に立っているか】

 

学位それ自体が仕事や就職活動に役立っているかといえばノーです。私の周りにはバイリンガルの方々も大勢いますが、それでも海外の留学システムを知っている方は多くありません。就職活動時には修士号取得したこと:「ある程度の英語力」・「ある程度頑張れる」という点は評価につながったと思います。ただ専攻した分野や修士号を取得していることでの優遇はありません。

修士号取得は、自分を試すものです。理工系はわかりませんが、国際機関や海外企業・特定の専門職を除いて文系の修士号それ自体が就職に役立つことは多くないでしょう。

 

 

【イギリス留学で得られる専門性】

 

 修士号というと一定以上の専門性・知見を有するという証明です。ただはっきり言います。1年・2年で学んだことを社会では専門性とは言いません。広報の仕事を4年間やっていますが「広報の専門家か?」と聞かれても心から「はい、そうです!」とはまだ言えません。イギリスの院は1年でマスターを取得できるわけで修士論文も書き個人差もあるでしょうが、1年で学べることは専門性以前の基礎だと思います。

 

 

【これからの働き方】

 

最近、知人と話しをしました。

 

「大企業だろうが、スタートアップだろうが所属は別に問題ではない。いざという時に自分で判断し、責任をもって会社を去ること:所属を気にせず自分に自信をもてればどこにいっても大抵楽しめる」という感じです。

 

僕にとっての自由な働き方とは大企業・スタートアップとか規模に依存しないで、「そのときに合った選択をできる」ことだったのでしっくりきました。

 

月並みですが、やはり今後どの組織にいても安心できることはないと思います。多様なスキルと経験をもってあらゆる状況に対応できる必要があります。その必須スキルの一つである英語を学ぶために、当時行ったこともないイギリス留学に踏み出せたことは、生きる糧と自信になっていますのでやっぱり留学はしてよかったなと改めて思います。

留学してなかったら海外企業とのやりとりなんて全くできませんでしたし、そもそも選択肢にも上がらなかっただろうと思います。

 

もちろん.........偉そうなことを言いつつ、英語力が足りずDMM英会話を使っているわけです(笑

 

留学についてはまた改めて書いてみたいなと思います。

 お付き合いありがとうございます(^^)

DMM英会話を2カ月間試した感想

DMM英会話を2カ月程試してみました(・∀・)∩

2カ月間で受講したレッスンの数は8回(少な!)です.....が....

 

飽きたわけではありません!!

 

本業があまりに忙しくて受けることができなかったのです....(´;ω;`)

という言い訳をしてるうちはやはりダメに違いないのですが、新年度が始まる来月からは週に2回継続して受講していきたいです。

 

正直、一回は25分のレッスンで一週間に一回では目に見えた成果は出ていません。それでもDMM英会話の特長が見えてきました。

以前紹介させて頂いたように、DMM英会話の講師は比較的質にムラがなく価格も月5,500円(毎日1レッスンプラン/非ネイティブ)で受けれるのが特長です。ただ..........

 

 

 

 

 キャンセルが多い!!(講師側の!)

 

講師にも都合がありますので、キャンセルされること自体は仕方ありません。しかしキャンセルが開始30分前・場合によっては受講時間を過ぎてからのキャンセルはさすがによくありません。受講開始時間を過ぎた後のキャンセルは問題だと思って運営側に原因を問い合わせました。

 

理由は「停電」だということです。そういえばこの日の講師はフィリピンの方でした。「こういうことも異文化コミュニケーションだよなぁ...」と納得は出来ましたが、予定していたレッスンがキャンセルになるのは少しやりづらいところがあります。10回予約すると2~3回はキャンセルが発生しました。

 

一応問い合わせを行ったときに運営側の対応は誠実でしたし、講師側の都合でレッスンがキャンセルになった場合は無料チケットが1枚(1日に2レッスン受けれる)もらえるので損だけというわけではありません。講師側のお国柄も飲み込んだうえで受講するスタンスは必要だと思いました。

やっぱり広報に英語力は欠かせないようで:DMM英会話を試してみました

「英会話の練習しないとやばい!!」

 

仕事中かねてよりネイティブスピーカーのヒアリングを困難に感じたり、話したい意図が伝わらないことに悩んでいましたが具体的に動き出せず、就職から4年が経ってしまいました。。。

クライアントは外国の方が多いので、「そのうち話せるようになるだろう!!」と楽観的に過ごしていましたが、主体的に予習・復習をしなかったため、思ったように英語力が伸びませんでした。

これは留学してたときも感じたことですが、当事者意識をもって取り組まないと語学力は全く伸びないんだなと再認識しました。

 

これ以上勉強しないと、仕事の幅が広がらない!!気がするので、とりあえず動きます!!

....っということもあり、前から気になっていたDMM英会話を試し始めました。

一か月半程、受講しましたが。。。。。

 

 

 

...

 

 

 

 

中々いいです!!

 

料金がリーズナブルで、講師の質も比較的高いです。

 

まずプランには2つあります。「スタンダードプラン」と「プラスネイティブプラン」です。名前通りスタンダートプラン(月額5,500円)が英語を第二言語として話す準ネイティブが講師を務める一方、プラスネイティブプラン(月額15,800円)は米国、英国、南アフリカなどネイティブが講師を務めます。どちらのレッスンも1回25分で毎日受けることができます。

 

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 ■DMM英会話の予約画面。目的に応じて、授業と講師を選択できる

 

ただし、予約できるのは1日1レッスンで、レッスンを終えるまでは次の予約ができません。一日に複数回レッスンを受けたい場合は別のプランや、プラスチケットを購入すrれば連続で受講できます。

 

とりあえず無料でできるスタンダードの2回のレッスンが中々よかったので、2,000円ほど追加料金を払いネイティブの授業も2回受けました。準ネイティブの講師は60カ国と書いていますが、多数をフィリピンとセルビアボスニアの方が占めます。ネイティブはイギリス・アメリカ・南アフリカの方が多いです。比較的バランスはよいので興味を持っている国の発音を勉強できるでしょう。

 

今まで8回ほどレッスンを受けましたので良い点と悪い点を書いていきますφ(・ω・ )

 

<良い点>

・講師の質が比較的高い。単なるアルバイトではなく、一定のプロ意識をもって取り組んでいる。フィリピンは不況もあり、専業としてやっている方もいます。

・授業後に「レッスンノート」でフィードバックを得ることができる。

・教材が充実している。英会話に慣れていなくても「旅行」、「文化」などテーマ・シチュエーション別の教材があるため自身の興味に沿った授業を行える。

・料金がリーズナブル。月5千円程で一日25分の授業を受けられるのは、やはり英会話塾に通うよりもリーズナブルです。安かろう悪かろう出ない点も評価できます。

 

<悪い点>

・受講する側に主体性がないと授業がマンネリ化します。教材などはそろっていますが、受講する側が積極的に何をやりたいか、何を勉強したいかを伝えないと簡単な雑談で授業が終わります。Skypeで事前にやりとりが出来るので、授業前に何を勉強したいか伝えるといいでしょう。

 

今は色々な講師を試していますが、そろそろ講師を固定したいと思っています。積極的に色々質問をくれる講師や広報のバックグランドがある講師がいるのでもしレッスンが良ければ深い議論も出来そうです。

 

また、時々感想を書かせていただきます(^▽^)/

それ本当に「記事」って言えますか?:まとめサイトを考える

「これって剽窃でしょ?」

 

大学院に在籍してから新卒でPR会社に入って色々メディアについて調べていたときのことです。クライアントの記事のリンクや文章、そして画像までが「引用」されているサイトを見つけました。「NAVERまとめ」です。

 

「これでPV稼ぐのってありなの?」

 

大学院では、「剽窃」いわゆるコピペには厳しい管理の目がありました。コピペ、盗作がバレたら良くて単位没収、やり方によっては放校になります。まとめサイト修士論文どころか、はっきりいって学部のミニレポートでも単位没収になるレベルの盗作です。 NAVERまとめやDeNAのキュレーションや記事レベルのことをしたら余裕で「放校」です。

 

疑問がわいてきましたが、当時はあまり考えずにスルーしていました。「これだけ大々的に剽窃しているんだからメディアとの間に何らかの了解があるのかもしれない。それこそ記事のポータルサイトへの転載のようなビジネスモデルかもしれない。」、それとも「大学と社会は違う。これはメディア的にはセーフラインなのかもしれない」等と漠然と考えていたのです。

 

それ以降はあまりまとめサイトには深く考えずにいたのですが、去年の末にDeNAキュレーションと記事パクリ事件が起こります。

正直なところは本当に驚きました。

 

「一切許可とってなかったのかよ!!!」

 

さすがに「パクッてる」だけということは考えつきませんでした。きっとどこかで「引用許可」をもらったり、「使用料金」を払ったり、合意を得ていると思っていました。しかし、知人のメディアやフリーランスライターの方々はSNS上でDeNAに対する不満や問題点を次々に挙げており、「誰一人納得してない」まま運営されていたことが事実と知りました。

 

さて同様の形態をとるNAVER側はどういう理屈でこれをセーフだと思っているのでしょうか?NAVERまとめの理屈としては 「””」でくくって引用表記をしたり「出展元」を書いているから引用だという主張なのでしょう。しかし、これが引用としてまかり通るのは「ある主張に対し、それを理由づける場合」のみです。少なくてもアカデミックの考え方では。いやそれ以前に、「文章がほとんど引用で構成されているものが「引用」といえるのか」という疑問は運営側は考えないのでしょうか。不思議です。

 

これが著作権的にどうとか、法律としてどうこうというより、これをやったら「やられる側」がどのように感じるか、どういう問題が起こりうるかという圧倒的な想像力不足が問題です。これがサービスとして成り立って広告料金を取るということは、オリジナル記事の搾取に等しいです。

 

そもそも「筆者の主張や考察、経験値」が入っていない文章は記事といえるのでしょうか。なぜ、こんな「取材」をしていないものが「記事」と呼ばれるのか不思議でなりません。私の認知しているメディアの方は一日に数回のプレスイベントに出席し、イベントの合間に記事を作成し・記事をアップします。夜は翌朝アップする記事を作成します。取材に同席していると、「こういう切り口で情報を引き出そうとするのか」とそのインタビュアーの技術力に何度も驚かされたことがあります。

 

そういう微妙な駆け引きや、記者会見や取材前には事前に勉強したり、過去の経験を踏まえた質問を行うことで情報を引き出して記事を書かれています。それを「引用」という名で盗用することは将来のメディアの質を担保していくために全くプラスになりません。誰かが苦労して書いたものにフリーライドして利益を得ることは、真摯に運営されているメディアのモチベーションを下げ、記事の質の低下を招きます。

DeNAだけでなく、他のキュレーションサイト運営メディアも次々にサービス停止を発表しているようですが、やはり大手のNAVERが最終的にどのような運営を行っていくかが気になるところです。

 

「鬼十則」メディア報道について思ったこと

以前から気になっていたので、いつか書いておきたいなと思っていたのが電通報道についてです。

 

まず初めに、今回の事件を肯定する意図は全くありません。電通は嫌いですし、ハラスメントのまかり通る社風は最低だと思っています。

 

さて各誌電通の労働形態を指摘するとき、とりわけ事件初動で必ずといっていいほど引用されていた殺し文句があります。鬼十則」です。

 

 

 「取り組んだら放すな、殺されても放すな。目的完遂までは」

 

この項目を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。これだけ見ると確かに「ブラック」、「激務」、「モーレツ」な激しい労働現場を想起させることが出来るので、記者としては殺し文句に使うことが多いようです。以下の媒体でも引用がされています。

 

 ■2016/11/22 business Journal

 電通、社員を死に追いやる恐怖の「責任三カ条」…「十を誤るごとき者は削除せらるべき」

 http://biz-journal.jp/2016/11/post_17262.html

 

 ■2016/11/17 日本経済新聞

 電通、「鬼十則」削除へ 過重労働と関連指摘 

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ17I44_X11C16A1TJC000/

 

ただこの項目ばかり使うのはフェアではありません。十則と書いてあるように他に項目は9つあるのです。それを見てみましょう。

 

公益財団法人 吉田秀雄記念事業財団 | 財団の概要 | 吉田秀雄について | 「鬼十則」

1.仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。

2.仕事とは、先手先手と働き掛けて行くことで、受け身でやるものではない。

3.大きな仕事と取り組め、小さな仕事は己れを小さくする。

4.難しい仕事を狙え、そしてそれを成し遂げるところに進歩がある。

5.取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは…。

6.周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。

7.計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。

8.自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。

9.頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。

10.摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

 

結構良いこと書いています。特に8条と10条はすごく良いこといってると思います。

 

 もちろん言葉を表面上だけでとらえてはいけないでしょうし、電通社員にとってこれが言葉以上のプレッシャーをかけているのであれば削除の検討も妥当なところでしょう。

ただこの項目を掲載するメディアが恣意的に特定の言葉だけ強調して掲載するのはどうかと思うのです。もちろん紙面の都合上、すべての条項を書くわけにもいかないでしょうし、苛烈なことが書いてあるのも事実です。ただ、特定の項目だけを抜き出すのは読者にとって他の重要の項目を見落としてしまうことにもなります。実際この1項目だけを抜き出して書くメディアが多いのは他の項目には「ブラック」なものを感じなかったからでしょう。以下の媒体では書き方に配慮があったように感じます。

 

■2016/11/17 朝日新聞

電通の「鬼十則」、社員手帳掲載取りやめを検討

http://www.asahi.com/articles/ASJCK6FDMJCKULFA02T.html

 

■2016/11/17 産経新聞

鬼十則」、社員手帳への掲載取りやめへ 《頭は常に「全回転」、一分の隙もあってはならぬ》

http://www.sankei.com/affairs/news/161117/afr1611170027-n1.html

 

媒体や記者の個性が出るような書き方は仕方ないことですし、多様な意見が生まれていいことだと思います。ただこういうセンシティブで社会的な問題について、読み手は書き手の恣意的な部分を精査しながら見ていくこと:「メディアリテラシー」が大切になると改めて思いました。大きな問題であればあるほど、社会の流れを一度客観的に静観してみるのも大切だとおもいます。

 

初めにもかきましたが、単純に電通はあまり好きではありません。「若者問題研究所」など嘘くさい広告的な肩書を標榜したり、「オリンピックを誘致した」と得意げになったり、「電通を辞めた」ということをステータスに考えている人たちがたくさんいて、その何かにじみ出るスタンスがどことなく嫌いでした。 こんな肩書は電通だから通用するし、電通の社員だからそれなりのことを言っているように感じますがなんてことはないのです。

 

最近、どさくさに紛れて電通出身者でホットな投稿をされた「はあちゅう」さんという方もいらっしゃいました。

news.nifty.com

 

「CMは偏差値40の人にも理解できるものじゃなきゃダメ。この会社にいる時点で普通でないと自覚しろ。」ということをドヤ顔で書いています。どの程度の意図をもってあの投稿をしたのかは知りませんが、「典型的な広告パーソン」だなーと思いました。

 

「とりあえず話題になることが大事」

「反応されたほうがされないよりはいい」

 

という考えで、自分を話題の人物(インフルエンサー)だと思うのでしょう。まぁ、こういうことを言わないと他人に構ってもらえないのですから、 いずれにせよ無視して差支えないでしょう。他人を馬鹿にしたことを書いたり、既得権をステータスにして「エリート集団」を標榜するのはちょっとおかしい。

 

最後になりますが、私は今スタートアップ企業が集まるシェアオフィスで働いており、仕事の関係でも多くのスタートアップ企業と関わります。彼らの多くは自分で仕事を立ち上げているのでとても仕事にまっすぐで話すとキラキラしています。そして彼らの共通点は自分のやりたいことに真剣で素直です。肩書なんて気にしません。

 

そういう人たちに囲まれていたので、ニュースを見たとき「電通に入社することがステータス」という考えがいまだに残っていたのかと若干驚きもありました。もちろんスタートアップのすべてが良いわけではありませんし、大手企業にも楽しみながら真剣に仕事に取り組んでいる人はいます。それでも後者は少数に感じます。

 

もちろん人によって抱える悩みやしがらみも違うので楽観的なことは言えませんが、電通を辞めたり、大手の企業から出ていくことを恥だとかそういう「ステータス主義」の風潮が早くなくなるといいと心からおもいます。 そういうしがらみから解放されても大変なことも沢山ありますが、素直に生きれる分楽になれるのではないかと思います。

 

PR会社のお給料事情

大体どのくらいなのでしょうか。

 

多くの会社のケースを知っているわけではありませんが、知人の話や人材会社から回ってくるPR会社の求人票の情報を照らし合わせると。。。

 

 

感覚値ですが、30歳で年収 350万から500万円がレンジだと思います。

 

 

、、、、(;´∀`)

 

 

、、、、(;´∀`)

 

 

 

「安いなぁ。。。。」

 

と思われた方が多いと思います。

 

もちろん、一口にPR会社といっても得意としている業界や手法、B2BB2Cかでも大きく異なるため幅をもたせて書いていますが、一般的に B 2 C向けのPRはよほどの大手クライアントを持っていない限りは、給料が安めに設定されています。アタッシュドプレスといわれるアパレルPRも上記の額を切るほど、お給料が高くないと聞いています。

 

ちなみに外資PR会社もマネージャークラスで30~34歳くらいで500万円前後です。給与面では日系との差は感じません。

 

語学力・分析能力・メディアリレーション・ウェブ解析など多岐にわたる能力を求められ、仕事量も多いわりに、安いと感じていますが仕方ありません。それほど日本における広報の評価は低く、PR会社も存在感をアピールできていないのでしょう。

 

ただ、多くの方がこの給与水準をネックにしてPRから離れていくのも事実です。ここがPR会社の人材定着率が低い所以です。

 

いくら楽しい仕事でも福利厚生や給料が低く拘束時間も長いと働きにくいのでしょう。多くの方がインハウス広報に流れていっています。

 

「それじゃインハウスの広報は高いの?」といえばそうでもないのですが。PR会社と同水準だと思います。ただインハウスの広報の方がPR会社のように営業に行ったりすることもなく、業務発注側なのでPR会社に比べ仕事がコントロールしやすいのが人気の理由だと思います。また、取材もアレンジする側から受ける側になれるというキャリアアップ的な側面も大きいのでしょう。

 

景気がいい時は上記の給料を超えることもありますし、基本属人的な仕事なので指名をとれるようになれば給料もグンと上がります。

広報で頻出する英単語、専門用語 ①

PRは米国文化なので独特な外来語が日本のPR会社でもよく使われます。今回は、PR会社に入社して「それってどういう意味??」と感じた英単語(専門用語)をいくつか紹介します。

 

 ・Perception (パーセプション)

「認識・考え方」です。PR戦略を立てる文脈でよく「change media perception」(メディアのXに対する認識を変えていこう) という使われ方をします。自社製品やサービス、企業ブランドに対する記者の方の意識をヒアリングや過去の記事から調べて、認識を変えてもらえるようなブリーフィングやプレスイベントを実施します。

 

   ・ Coverage / Article (カバレッジ / アーティクル)

PR会社での最頻出用語「掲載率・記事」を指します。coverの名詞系であることからもわかるように「どの程度カバーされているか」を調べます。coverage(カバレッジ)もarticleも似たような使われ方をします。CoverageとArticleをあまり区別して話される印象はありませんがaricleは単数の記事を指すときに使われる気がします。Coverageは日本語でもよく使われます。「カバレッジ(掲載)何件とれた?」といった感じです。

 

   ・ Key Message (キーメッセージ)

記者会見やインタビューを実施する際の「主題」です。どのようなイベントを実施する際にも必ずkey messageを設定しそれを軸にイベントを構成します。このメッセージが定まらないままイベントを実施したり沢山のメッセージを1イベントに詰め込みすぎると、メディアの方は「結局何を言いたかったのだろう?」と記事を書きにくくなったり、イベント主催者の趣旨が伝わらないまま記事が掲載されます。また、メディアの方に組織としてオーガナイズされていない印象も与えてしまいます。スポークスパーソンの方と広報はコミュニケーションを事前にとりましょう。

 

   ・ Vertical(バーティカル)

メディアの種類にも一般紙(日経、毎日、朝日、読売、産経)、産業紙(日経産業、電波、日刊工業)の他に専門誌:食品、IT、エレクトロニクス、ガジェット、金融、ライフスタイルなど様々な媒体があります。メディア属性によって興味をもたれるポイントは異なるため、属性毎に適切なメッセージ・ストーリーラインを作成してアプローチします。これを media verticalと呼び、この他にも業界毎にメッセージを分ける事をindustry verticalと呼びます。

 

次回は以下の3用語を見ていきます。

   ・Tier

    ・thought leadership

   ・media engagement

 

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